子どもとロックフェス

ロック・フェスは児童虐待の道具になっていないだろうか

http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamazakitomoyuki/20130807-00027092/

 タイトルが若干大げさぽいですが、私も同じようなことを数年前から考えていました。

 この記事で取り上げられているフェスはフジロックですが、私はフジロックに行ったことはなく、ライジングサンとジョインアライブだけ参加経験があります。その2会場だけでも毎年かなりの親子連れを見かけます。

 その中で、一番まずいんじゃないかと思うのは、子どもが耳痛そうにしてるのに目もくれずライブに夢中になっている親御さん。どうかお子さんの表情に気づいてあげてほしい。

 かつてフェスに一緒に参加していた知人は、一度フェスに自分の子どもを連れて来たけど、爆音で耳が辛そうなことに気づき(子どもが自分で耳を塞いで嫌がったらしい)ことをきっかけに、フェス参加をお休みしていた。すごく正しい判断だと思う。

 ジョインアライブなんかは会場が遊園地なので、なおさら親子連れは多いし、主催者側も親子でどうぞ! 的なアピールをしている。けど子どもの耳のことに関しては、気づいてないのかわざと目をそらしているのか知らないが、何のアナウンスもない。これはたぶんジョインアライブだけに限らないことだろうけど。

 あまりに気になったので、主催者側に「今後子どもの耳のケアに対して何かアクションを起こすことは考えていないのですか?」とメールしたんだけど返信がない。まあそもそもこれって主催者側でなく親が考えるべきことなんだけどね。

 「うちの子は辛そうじゃないから! 楽しそうにしてるからいいの!!」って思ってる人に言いたいんだけど、子どもは親と一緒にお出かけできるなら、大抵どこでも基本的には楽しいし嬉しいものです。親が楽しそうにしてたらなおさら。子どもは親の気持ちを敏感に察してるから。

 けどそうしてフェスに連れてくることで、気づかないうちに子どもの耳に悪影響を与えている、ということだけは覚えておいてほしい。大人の耳にだって本当は良いものではないんだし。聴覚をつかさどる有毛細胞(内耳に存在)というのは、一度壊れると元には戻らないという。

 身内に、若い頃爆音の中で仕事することが多かったせいで難聴気味になった者がいるので、こういうことは余計気になっちゃうんですよ。

 親御さんの中には、子どもにイヤーマフをつけさせたり、あまり音が大きくないエリアで過ごすなど工夫をされている人も多い(実際よく見かけた)。そういう人たちからすると、大きなお世話だ! と思われても仕方ないけれど。