私の頭の中の会話 その4

 『息を吸って 生命を食べて 排泄するだけの猿じゃないと言えるかい?』

 「悪かったな言えねえよ! どうせ私は食って寝て排泄するだけの猿ですよどうもすみませんねええ!!!」

 ちょっと歌を口ずさんだだけじゃないですか。そんなに怒らなくても。

 「ああアジカンの曲(『新世紀のラブソング』)か。アジカンは好きです」

 よかった落ち着いた。

 「でもその歌詞けっこう傷つくんだよね」

 自分のことを揶揄されてるみたいだから?

 「うん。あと昔、美輪さまの本に同じようなことが書いてあったような。人糞製造機になってはいけませんよ的な(ウロ覚えなので間違ってるかも)」

 美輪さまのことは今は置いといて、アジカンの曲の歌詞は、もしかしたらあなたが思ってるような意味じゃないかもしれませんよ?

 「どういうこと?」

 『(略)猿じゃないと言えるかい?』って、聴き手だけに問うてるわけじゃないかもしれないじゃないですか。

 「作詞者(後藤さん)の自問自答を含んでいるかもしれないってこと?」

 インタビューとか後藤さんの日記をちゃんと読んでないから本当のところはわかりませんが、そういう解釈もアリなんじゃないですかね?

 「後藤さんはいろんなこと考えたり行動してるから猿ではないと思うけど」

 あなたから見ればそうでしょうけどね。

新世紀のラブソング

新世紀のラブソング