ラノベ感想

 アマゾンレビューでだいたいわかっていたけど悲しい結末。途中、かなりわかりやすい伏線があるのでだいたい予想できると思いますが。

 舞台は北陸のとある県。作者本人がこの土地で育ったのかと思ったら同居人さんがこの地方育ちだそうで。

 その地方に行ったことないしあくまでフィクションだから詳しいことはわかりせんが、「家」が重視されている土地柄みたいなものの不気味さがしっかりと描かれており、それに支配され負けそうになりながらも、強く生きようとする主人公のことは応援したくなります。

 シリアスさの中にユーモアや毒が小気味よくちりばめられている作者独特の文体が好きな方にはおすすめです。

 それにしても、作者にとって「双子」というのは、よほど興味深い存在なのだろうな。『鳥籠荘』シリーズにも双子のキャラクターが二組も出てくるし。