泣くな、はらちゃん 5話~6話

 基本的にドラマって苦手で見ないんです。どこが苦手か説明しだすと長くなるので省略しますが、たまーに好きなタイプのドラマに出会えることもあります。マンガっぽいような、微妙にファンタジーがかってる設定のドラマ、過去にハマったもので言えば『14ヶ月~妻が子供に還っていく~』『セクシーボイスアンドロボ』『鹿男あをによし』なんかがそれにあたります。

 で、この『はらちゃん』。マンガの世界から飛び出してきた人物と、その作者である越前さんの可笑しくも切ないラブストーリー。こういうのワクワクします。

 たまたま5話から見はじめました。5話で工場長があっさりと死んでしまい、しかもその後マンガの中で復活したときにはえー!? 死生を軽々しく描くなよー! と思ったのですが、よく考えたらマンガの中の工場長は生きていたときの工場長とは姿こそそっくりでも、まったく別の存在なんですよね。海に落ちて死んだ工場長が生き返ったわけではない。

 このことは5話の最後で工場長をマンガに描く越前さんの涙でもわかるのですが、6話でうっかりこっちの世界に飛び出してしまった(マンガの)工場長が、かまぼこ工場で『なんなんだここは?』みたいなことをつぶやくシーンで裏づけされています。やっぱりこの工場長はあくまでもマンガの中で生まれたキャラクターに過ぎないのです。

 私は数年前、大好きだったミュージシャンが突然亡くなってしまったとき、悲しさのあまり自作の小説にそのミュージシャン氏を登場させたことがあります(あくまで死者という扱いではあったけど)。

 ノートに涙を落としながら死んでしまった工場長をマンガに描く越前さんを見て、ついそのときの自分と重ね合わせて泣きそうになりました。

 6話ではらちゃんが自らノートを開いてマンガの世界に帰って行くシーンもグッときたなあ。

 次回はマンガのキャラクター全員が飛び出してくるようですがどうなるやら??