私の頭の中の会話 その6

 「今の私は、働かなくても*1生きていける状態なんだよね」

 だったら無理して働こうとしなくてもいいじゃないですか。

 「そうかもしれないんだけど、というか確かにそうなんだけど、どうしても“働かないぞ!”と開き直ることができないんだよ」

 そう言うわりには今の暮らしも悪くはないと思っているじゃないですか。

 「それはそうなんだけど、でもこのままじゃいけないと思っているのも事実なんだよ!」

 周りの人たちは未婚既婚に関わらず何かしらのかたちで稼ぎに出ているか、専業主婦でも子育て中の人が多いですもんね。それに比べて自分はと、劣等感を持ってますよね。

 「専業主婦として立派にやっているならともかく、そういうわけでもないし」

 “立派にやっています”と胸を張れるくらい、しっかり専業主婦やってみればいいじゃないですか。

 「でもさあ、私って主婦の才能ないんだよ。料理も下手だし、片付けられないし、洗濯はともかく、夫の衣類の管理すらできない」

 できないっていうより、やる気がないですよね。基本的に怠け癖あるし。

 「そうなんだよね……」

 あれ、怒らない。

 「怒りたいよ? そう言われると内心腹立つし怒りたいけど本当のことだからね」

 どうしてそんなにやる気がなくて怠け癖があるんですかねえ??

 「私もいろいろ原因を探ってみたけど、最終的には“そういう性格なのだ”というところに落ち着いたのよ。ちょっと前までは体調が悪いせいもあったんだけど」

 そういう性格だって諦めてるんですか?

 「“諦める”というより“明らめる”かな。まずは現実を明らかにしないと」

 で、その性格、どうやったら変えられるんですかね?

 「それがわかってたらこんな文章書いてないから」

 文章書いてもわからんものはわからんのでは?

 「そうみたいね。ということで今日はこの辺で」

*1:ここでの働くの定義は、賃金を得るための労働を指します