マンガ感想
- 作者: 阿部共実
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2012/10/05
- メディア: コミック
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- 作者: 阿部共実
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2013/01/08
- メディア: コミック
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やばいやばいやばいやばい! この作者すごい!!
特に第40話(マシンガン娘の~)が印象強かった。
前半は女子高生の漫才的な会話ギャグで普通に楽しく読めるんだけど、後半、一番元気そうなキャラ(マシンガン娘とあだ名される乙花と名のいう女子高生)が、一人になってから急に落ち込み、長い鬱モノローグがはじまる。
『また喋りすぎた』『喋ってないと隙間が空く するとどんどん黒い血が血管を詰まらせて気分が悪くなっていく』
喋りすぎたあとに自己嫌悪に陥ることってあるよねーでも喋らないと間が持たないよねわかるわかると思いながら読み進めていくと、マシンガン娘は実は失恋していたことがわかる。そこからがすごい。
『こんなのじゃ 恋人もできず 結婚もできず 子供もできないのだろうか』
え?
『私は一人っ子なのに お母さんに孫を見せてあげることができないのだろうか』
ちょ……。
『我が娘も 当然のように恋をし 当然のように結婚をし 当然のように家庭を作ると お母さんは思っているに違いない』
『こんな娘で 慙愧に耐えない思いだ』
うわあああ!!!!
そうだよ。こういうことで女子は死ぬほど悩むんだよ。
ここで注目したいのは、このマシンガン娘本人が「私は恋とか結婚とかしたいのに実現できないんじゃないか」ではなく「母親の期待に答えられないかもしれない」ことでひどく傷つき悩んでいるということ。
こういう感情、母親を持つ娘なら感じたことは一度や二度じゃ済まないくらいにあるんじゃないかな?
もちろん生き方なんて人それぞれで、結婚しようが子供を産もうが、それは自分で考えて決めればいいこと(人生決めた通りにいかないもんだけどとりあえずここではそういうことにしとこう)なんだけど、世の女性(女子に限らず)の多くが、こういう無言のプレッシャーと密かに戦いながら生きてるんだよ、ということをこんなにストレートにマンガ(しかもジャンルは少年マンガ)を通して表現できるこの作者は本当にただ者じゃない。
- 作者: 池沢春人
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/12/02
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すごくジャンプらしい路線の剣道マンガ。運動神経も体力もダメダメだけど視力だけはものすごく良い主人公が昔の女性剣道家の幽霊に目をつけられ、剣道をはじめることになる。
剣道に必要なのは力だけではないよ、ということがわかりやすくかつダイナミックに描かれているところが好感持てる(剣道やったことないけど)。
個人的に一番ツボなのが、ライバルポジションの士道くん(イケメン天才剣士)が、制服姿でも素足に下駄を履いていること。いいねえ、マンガらしくて実にいいキャラだ。
長門有希ちゃんの消失 (5) (カドカワコミックス・エース)
- 作者: ぷよ,谷川流
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/11/22
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ここまで印象に残らないのも珍しいんじゃないかってくらいの巻。夏を満喫しまくるキャラクターたちをひたすら眺めるという。まあキョンと長門さんのあいだに微妙な距離感があって周囲がヤキモキしたりキョンがちょっとがんばったりするんだけどいまいち盛り上がりに欠けるのよね。みんないい人過ぎるんだよ……。
で、最後にあの人が登場するんだけど、消失世界にまで出てきちゃっていいのかよ!? もう何がなんだかー。