これはしんどい

母がしんどい (新人物往来社)

母がしんどい (新人物往来社)

 買うのをためらってたんだけど、kindle版(少しお買い得)が出てたので購入して一気に読んだ。

 うちの母親とはいろいろとベクトルが逆なんだけど、やはり似てると思えるところもあり。

 母親と取っ組み合いのケンカをしたり、『この人はなんなの?』と中学生のころに気づけてた作者は本当に偉い。私は妹たちに頼って逃げてしまった面がけっこうあるからなー(作者は一人っ子のため、母と一対一にならざるを得なかった。父親は空気状態)

 しかし結婚式のくだりは特にひどいな(怒) 娘の結婚式の最中にぺちゃくちゃしゃべり続ける花嫁の両親……ありえない。さすがにうちはこういうとこはなかったな。あと『中○したことあるの?』などと娘に聞く母親……これがホラーでなくてなんなのか。でも実際こういうケースは少なくないはず。

 『まさかお母さんが弱い人だなんて』と気づくところ、すごくわかるなー。私も『世界がさかさま』になったよ。

 『お母さんはもしかして子どものこどからさみしい思いをしてきたのかも?』『でもだからって 同情して100%の見方になってあげたり一緒にいなくていいんだ』『私は私の思うように生きていいんだ』うんうん、そうだよね。

 精神科の先生の対応がすばらしい。